縮毛矯正後にパーマをかけたら「チリチリになった」「すぐ取れた」「一部だけかかりすぎた」――こうした失敗は、美容室の選び方や施術のタイミングを誤ることで起こります。縮毛矯正とパーマを組み合わせる施術は難易度が高く、知識と経験のある美容師でなければ対応できません。
この記事では、実際によくある失敗事例を詳しく解説し、それぞれの原因と対処法、そして失敗を防ぐための美容室選びのポイントをメンズ縮毛矯正のプロが解説します。
もくじ
縮毛矯正後のパーマでよくある失敗事例5選

縮毛矯正後のパーマ施術で発生しやすい失敗を5つ紹介します。自分の状況と照らし合わせてみてください。
失敗事例① ビビり毛(チリチリになった)
最も多く・最も深刻な失敗が「ビビり毛」です。縮毛矯正後の髪に過度なダメージが加わると、タンパク質の結合が壊れてチリチリ・ブツブツした状態になります。一度ビビり毛になると、カットする以外に根本的な解決方法はありません。
主な原因
- 縮毛矯正後から期間が短すぎる(2〜3ヶ月以内)
- 薬剤の強さが髪のダメージ度に合っていない
- 過去のブリーチ・ハイダメージを考慮していない
- テストカール(事前確認)を省略した
対処法と回復期間
ビビり毛になった場合、トリートメントで一時的に落ち着かせることはできますが、根本解決にはカットが必要です。短髪の場合は全部カットで解決できますが、ある程度の長さがある場合は傷んだ部分を少しずつカットしながら様子をみる形になります。回復には数ヶ月〜半年以上かかることもあります。
失敗事例② パーマがすぐに取れた
「翌日にはほぼストレートに戻っていた」という失敗も報告されています。縮毛矯正でまっすぐに固定された髪にパーマをかけると、薬剤が浸透しにくくウェーブが定着しないことがあります。
主な原因
- 縮毛矯正の強度に対してパーマ剤が弱すぎる
- コールドパーマを選んだ(乾くとウェーブが出にくい)
- 施術後のドライヤーが不十分でカールが固まらなかった
- 施術当日にシャンプーをしてしまった
対処法
パーマが取れた場合は、十分な期間(さらに3ヶ月以上)を置いてからデジタルパーマで再施術することを検討してください。ただし、2回目の施術は髪のダメージが積み重なるため、美容師に相談してから判断しましょう。
失敗事例③ 根元だけ縮毛矯正・毛先にパーマがかかりすぎた
縮毛矯正済み部分と新生部分(リタッチが必要な状態)が混在する髪では、パーマの浸透ムラが生じやすくなります。リタッチが必要な状態の髪でパーマを行うと、毛先(縮毛矯正済み部分)にダメージが集中してチリチリになるケースがあります。
主な原因
- リタッチ(根元のみ縮毛矯正)が必要な状態でパーマをかけた
- 薬剤の浸透度の違いを考慮しないで一律に施術した
- 境界部分の処理が適切でなかった
対処法
まず縮毛矯正のリタッチを行い、全体が均一な状態になってからパーマを検討することが大切です。パーマと縮毛矯正リタッチを同時に行いたい場合は、必ず専門的な技術を持つ美容師に相談してください。
失敗事例④ 部分的にパーマがかかりすぎた・かからなかった
「前部分だけがチリチリになった」「内側だけパーマがかかった」など、部分的なムラが発生するケースです。縮毛矯正をかけた部分と自然な髪が混在している場合や、ロッドの巻き方が不均一だった場合に起こりやすいです。
主な原因
- 縮毛矯正の履歴が均一でない(全体縮毛矯正とリタッチが混在)
- 薬剤の塗布量がロッドによって異なった
- 加熱時間・温度が部分によって違った(デジタルパーマの場合)
失敗事例⑤ パーマ後に縮毛矯正の効果が落ちた
「パーマをかけたら縮毛矯正が弱まり、くせ毛が戻ってきた」という失敗も見られます。特にコールドパーマのアルカリ性薬剤は、縮毛矯正で形成されたストレートの結合を部分的に崩す可能性があります。
主な原因
- コールドパーマを選んだ(アルカリ性薬剤が縮毛矯正の効果に影響)
- 縮毛矯正から期間が短すぎ、結合が十分に安定していなかった
- 薬剤が強すぎて縮毛矯正部分まで軟化させてしまった
縮毛矯正後のパーマで失敗しない美容室の選び方

縮毛矯正後のパーマ失敗を防ぐには、サロン・美容師の選び方が最も重要です。以下のチェックポイントを参考にしてください。
チェックポイント①:縮毛矯正の施術実績が豊富か
縮毛矯正とパーマを組み合わせる施術には、縮毛矯正に特化した専門的なスキルが必要です。「縮毛矯正が得意」と書いてあるだけでなく、施術実績件数やビフォーアフター事例を確認しましょう。縮毛矯正に特化したメンズサロンは特に実績が積みやすい環境にあります。
チェックポイント②:カウンセリングで履歴を細かく確認してくれるか
失敗のほとんどは事前の情報共有不足が原因です。以下の点をカウンセリングで確認してくれる美容師は信頼できます。
- 縮毛矯正を最後にかけた時期と累計回数
- ブリーチ・カラーの履歴(いつ、何回)
- 現在の毛先のダメージ状態(パサつき・切れ毛など)
- 普段のホームケア内容(シャンプーの種類・ドライヤーの使い方)
- 希望するスタイルと現実的な仕上がりのすり合わせ
- 以前に施術で失敗した経験があるか
チェックポイント③:無理にすすめない・断る判断ができるか
髪の状態によっては「今の状態ではパーマをかけるべきではない」と判断できる美容師を選ぶことが大切です。リスクを正直に伝えた上で施術するかどうかを判断するサロンは、長期的に安心して任せられます。
「お客様のご希望だから施術します」という姿勢よりも、「この状態では難しいので、〇ヶ月後に再度ご来店ください」と言える美容師が信頼できます。
チェックポイント④:テストカールを実施してくれるか
テストカール(サンプルテスト)は、施術前に一部の髪でパーマの反応を確認するプロセスです。特に縮毛矯正後の髪には必須といえます。テストカールを省略するサロンは避けた方が安全です。
カウンセリング当日に美容師に伝えるべき情報
初めて相談する美容師には、以下の情報をできるだけ詳しく伝えることで失敗リスクを大きく下げられます。
- 縮毛矯正を最後にかけた日(おおよそで可)
- 縮毛矯正をかけた回数(全体で何回か)
- ブリーチをしたことがあるか(いつか)
- 普段使っているシャンプー・トリートメントの種類
- 現在の毛の状態(毛先のパサつきや切れ毛の有無)
- 希望するスタイルの写真(あれば)
施術前後のホームケアも失敗リスクを下げる

美容室での施術技術だけでなく、施術前後の日常ケアが仕上がりと髪の健康に大きく影響します。
施術前:髪の体力を高めておく
パーマ施術の1〜2ヶ月前から、保湿力の高いシャンプー・トリートメントで髪のコンディションを整えておくことをおすすめします。髪の体力が高ければ、薬剤の影響を受けにくくなり、ビビり毛のリスクを下げることができます。
- 高保湿・低刺激のシャンプーを使う(アルコール系・高アルカリ性は避ける)
- トリートメントを毎回しっかり行う
- ヘアカラーは施術の1ヶ月前以降は避ける
- パーマ前の2週間はヘアアイロンの使用を控える
施術後:パーマを定着させるケア
施術直後のケアも、パーマの定着と持続に大きく影響します。
- 施術当日はシャンプーを避ける(パーマが定着するまで24〜48時間は洗わない)
- 乾かす際は手でカールを保ちながらドライヤーを当てる(ディフューザー使用が理想)
- 乾燥が進むとカールが崩れやすいため、高保湿シャンプー・トリートメントを使用する
- 縮毛矯正後のパーマは特に乾燥に弱いため、洗い流さないトリートメントも活用する
縮毛矯正後のパーマ 施術当日の流れと注意事項
初めて縮毛矯正後のパーマをかける方向けに、カウンセリングから仕上げまでの一般的な施術の流れを説明します。
カウンセリング(20〜30分)
施術前のカウンセリングでは、縮毛矯正の履歴・ブリーチ歴・普段のホームケア・希望するスタイルを詳しく確認します。この段階でテストカールを行い、薬剤への反応を確認するサロンもあります。カウンセリングを省略するサロンは信頼性に欠けるため避けた方が安全です。
パーマ施術(90〜180分)
カウンセリング後、薬剤の選定と強度を決定してから施術を開始します。1液の塗布 → ロッドを巻く → (デジタルパーマの場合は加温) → 2液で固定 → 洗い流し → スタイリングという流れです。縮毛矯正後の髪は通常より薬剤の置き時間を慎重に管理するため、標準より時間がかかることがあります。
施術当日にやってはいけないこと
- 施術当日はシャンプーを避ける(パーマが完全に定着するまで24〜48時間かける)
- 施術後すぐにヘアゴムで髪をくくらない(跡がつく可能性がある)
- 施術直後にヘアアイロンやコテを使用しない
- 激しい運動・汗をかく行動は当日避ける
よくある質問(Q&A)
Q. 縮毛矯正後のパーマで失敗した場合、修正はできますか?
A. ビビり毛になってしまった場合は、残念ながら元に戻す手段はほとんどありません。トリートメントで一時的に落ち着かせることはできますが、根本解決にはカットが必要です。パーマが取れてしまった場合は、十分な期間(最低3ヶ月)を置いてから再施術することが可能です。
Q. 失敗しないために、縮毛矯正後のパーマはどのくらい待てばいいですか?
A. 最低3ヶ月、理想は半年以上が目安です。縮毛矯正後の髪は薬剤ダメージを受けており、十分に回復するまで時間が必要です。ブリーチや繰り返し縮毛矯正をしている場合は、さらに長い期間を確保することを推奨します。
Q. 縮毛矯正後のパーマはデジタルパーマとコールドパーマどちらが失敗しにくいですか?
A. デジタルパーマの方が失敗しにくいとされています。デジタルパーマは熱で均一に薬剤が浸透しやすく、縮毛矯正後の均一な髪質との相性が良いためです。コールドパーマは強いアルカリ性薬剤を使用するため、縮毛矯正後の髪には負担が大きくなりやすいです。
Q. 美容室でのカウンセリングでどんなことを伝えればいいですか?
A. 縮毛矯正を最後にかけた時期・回数、ブリーチの履歴、現在の毛の状態(パサつき・切れ毛の有無)、普段のホームケア内容を伝えることが重要です。希望するスタイルの写真も用意しておくと、美容師との認識のすり合わせがスムーズになります。
縮毛矯正やパーマを繰り返す髪には、施術によるダメージを補いながらまとまりやすい状態を保つホームケアが欠かせません。施術後のケアが仕上がりと持続期間を大きく左右します。
本記事の監修

EXCIAグループ
東京、大阪、名古屋など全国に30店舗以上を展開。
くせ毛や縮毛矯正に特化した美容室で、若い世代を中心に支持を集め、髪質や履歴に合わせた自然な縮毛矯正に特化したメンズサロン。



